赤ちゃんがいる家庭では、常に夜泣きのために寝不足になってしまいがちです。
どうして泣いているのか分からないと、余計に夜泣きが苦痛に感じてしまうことも事実でしょう。
そもそもなぜ赤ちゃんは夜泣きをするものなのか、
その原因と対策を知ることで、その悩みを解決できるかもしれません。
1.赤ちゃんは泣くことでしか表現できない
当たり前のことですが、赤ちゃんは思っていることや感じていることを言葉にして伝えることが出来ません。
日中泣く分に関しては、何があったのか、どこかにぶつけたのかなど見ていることが多いので、
原因を察しやすい状況であるため、対応に困ることは少ないでしょう。
しかし、夜寝ている時に関しては、何があったのか、赤ちゃんが何を訴えているのかを察知するまでに
時間がかかってしまうため、泣き止むまでに時間がかかることにより夜泣きが長引くことがあります。
赤ちゃんは何もないのに泣くことはありません。
何かを気付いてもらいたい、訴えている状態であることをよく理解し、その上で対応してあげることが必要です。
もし、自分が言葉を発せられない状態だったらと、赤ちゃんの立場になって考えてあげると、
苦痛に感じることも少なくなることでしょう。
2.お腹が空いてしまった時
赤ちゃんのうちは、大人のように一日3食食べるという習慣がまだ出来ていません。
夜中にお腹が減ってしまうことは仕方のないことで、
またその日に摂取した母乳やミルクの量によっても毎日時間帯も変わることでしょう。
まずは寝る前、どのくらい食事をしたのか思い出すこと。
またその量も重要です。
大抵の赤ちゃんはおよそ3時間おきに必要であると言われていますが、赤ちゃんも一人一人タイプが異なります。
少量の母乳・ミルクを、複数回に分けて何度も飲むタイプの子もいれば、一回に飲める量が多い子もいます。
少量タイプの子は、3時間もつことが少なく、場合によっては30分や1時間でお腹が空いたと泣くこともあります。
その子にあった生活状態を確認し、お腹が空いているようであれば、その都度母乳やミルクを与える必要があるでしょう。
3.オムツが濡れている時
赤ちゃんはオシッコやうんちをしてしまっても、オムツを履いているために、周りに気付かれないことがあるでしょう。
しかし、敏感な赤ちゃんの場合、オムツの濡れを不快に感じて泣き出す子もいます。
お腹が空いている訳でもないといった時には、オムツが濡れていないかチェックしてあげましょう。
特に梅雨時期や真夏の時期は、オムツの中が蒸れやすい状況で、その状態が続いてしまうと湿疹やかぶれに繋がることがあります。
放置しておくだけで、こうした症状が出て、時にかゆみや痛みを訴えている可能性があります。
予防のためにも、夜泣きをした時には念のためオムツを見てあげてください。
オムツを交換しただけで泣き止むケースも意外と多いものです。
4.太陽を浴びていない時
赤ちゃんは自分で歩いたりも出来ないために、運動することが出来ません。
そこで日中に行うと良いことが、日光を浴びることです。
赤ちゃんの生活リズムを整えるためにも推進されているのが、朝起きたら日光を浴びるということ。
これは日中散歩などしながらすることによっても、赤ちゃんの中では運動したと同じように体力を消耗するため、
ぐっすり眠りにつくことが出来るのです。
夜泣きがひどい時、その日の日中に日光を浴びさせてあげたか思い出してみましょう。
体力が有り余っていて、疲れていない場合にも夜泣きとして起き出すことがあるのです。
大人でも眠くないのに寝るように言われても、なかなか寝付けないものですよね。
こうした時は、一旦起こしてあやしてあげることも必要になります。
十分に体力を使えた時、また睡魔が襲ってきて眠りにつくことも少なくありません。
こうならないためにも、日中あまり暑くない時に、30分~1時間程度の散歩をしてあげることで、
夜に寝る習慣がつくようになってきます。
5.甘えたい・抱っこしてほしい時
赤ちゃんのうちは、毎日常に抱っこされている状態が続きます。
ママに抱っこされていることによって、鼓動が聞こえたり、温もりから安心感を得る赤ちゃんは多いのです。
しかし夜寝る時は、抱っこしながら寝るということはまずできませんよね。
ふと目が覚めた時に、ママが恋しくなったり、不安になってしまうことでも夜泣きに繋がることがあるのです。
安心させてあげるためにも、抱っこしたり、話しかけたり、近くにいることを感じさせてあげることで徐々に落ち着いてきます。
またもし母乳であれば、添い乳で寝かせてあげても抱っこと同様の効果が見られます。
ママをそばで感じていたいという甘えからくるものですので、安心させてあげることが必要です。
赤ちゃんの夜泣きは、必ず何か意味を持って泣いているのです。
これらを順番に対応してあげることで、何が原因だったのかを知ることもでき、
またそれに慣れてくると泣き方で判断することも出来るようになってきます。
どうして泣いているのか、赤ちゃんの気持ちを知ってあげて、
その気持ちにあった対応をしてあげることで、次第に夜泣きも減ってくることでしょう。