子宮の痛みを感じる原因は子宮筋腫!?その対処法とは

女性にしかない臓器、子宮には妊娠し胎児を育てるという大きな力があります。

その一方で、初潮以降の毎月の月経やそれに伴う悩みも尽きないものです。

女性を悩ませるものに、子宮の痛みがありますが、どんな原因があり、どう対処すればよいのかご紹介します。

1.子宮筋腫

子宮は筋肉でできていて、その筋肉に細胞が異常に増殖してできた筋腫のことを子宮筋腫と呼びます。

実に40代の女性の25%が持つとも言われます。

痛みとしては、重い月経痛や腰痛、下腹部痛があります。

その他の症状として、貧血、月経過多、不正出血や便秘、頻尿があり、漿膜下筋腫で筋腫がねじれを起こすと、急激な痛みが起こることもあります。

また、痛みのない無症状のものもありますが、筋腫の数や大きさには比例しません。

その発症原因は、詳しくは解明されていませんが、エストロゲンという女性ホルモンによるものではないかと言われています。

対処法としては、無自覚の場合は経過観察ですが、痛みや不妊の不安がある場合には治療をします。

まず、薬物療法によって痛みなどの症状を軽減したり、筋腫の成長を抑制したりします。

それでも症状が軽減しない場合や、不妊の原因と思われ妊娠を希望する場合には、手術によって子宮筋腫を摘出することもあります。

2.子宮内膜症

40代女性に多く、若い女性にも増えてきています。

子宮内膜の細胞が、本来あるべきでない場所に溜まるのです。

妊娠に備えて厚くなった内膜は、通常月経期に体外へ排出されますが、子宮以外の場所に作られた内膜が剥離排出されずに体内に留まってしまうのです。

その結果その血液が腫瘍になり、痛みの原因になっています。

痛みとしては、月経痛で、徐々にひどくなっていきます。

他に排便痛や性交痛も見られます。

その他の症状では、不正出血や月経過多があります。

その発症原因は、女性ホルモンにもあるのですが、近年は妊娠や出産の回数が減り、

エストロゲンと言われる女性ホルモンの分泌が停止する期間が少ないことが考えられます。

対処法としては、ホルモン療法や手術があります。

体の状態や副作用の心配、妊娠の希望の有無などによって医師と相談することが大切です。

3.卵巣のう腫

子宮にできるものではありませんが、子宮の痛みにつながっているのです。

卵巣のう腫とは、卵巣にできる腫瘍のうち、悪性でないもののことです。

チョコレート嚢胞もこのひとつで、子宮内膜症が起因しています。

痛みとしては初期段階では少なく、腫瘍が大きくなってから月経痛がひどくなったり腹痛や腰痛を起こすこともあります。

その他に便秘や頻尿があげられ、茎捻転を起こした場合には激しい痛みや吐き気、発熱があったりします。

原因は詳しく解明されてはいませんが、生活スタイルの変化によるストレスや交感神経の緊張状態などではないかと言われています。

対処法は、小さいうちは経過観察程度ですが、茎捻転の恐れが出てくると摘出手術をすることもあります。

患者の年齢や体力、妊娠についての希望などを考慮し、医師との相談が大切です。

4.子宮後屈

通常子宮はは骨盤内で前側(お腹側)に傾いて折れ曲がっているのですが、これが後ろ側(背中側)へ傾いて後方に向けて折れ曲がっている状態のことです。

可動性と癒着性のものがあります。

可動性の場合はあまり自覚症状が無いのですが、癒着性の場合は子宮に痛みがあり、性交痛や腰痛が見られます。

他には月経過多や不妊の要因にもなります。

発症の原因は、可動性の場合は先天的なものが多く、他には子宮の発育不全や骨盤の異常があり、

癒着性の場合は骨盤内の炎症や子宮内膜症からのものが考えられます。

対処法は、癒着性の場合に治療が行われます。

投薬によって子宮内膜症の症状を緩和させたり、手術によって癒着を剥離したり子宮の位置を矯正するなどがあります。

5.妊娠超初期

他にも子宮に起こる痛みとして、妊娠の極初期のものがあります。

子宮のあたりがひきつれるように痛む、チクチクした痛みを感じる、生理痛のような鈍痛などです。

また、脚の付け根や恥骨付近や下腹部全体に痛みを覚えることもあるようです。

排卵から受精着床といった妊娠が成立する時期に起こるものです。

発症原因としては、子宮が少しずつ大きくなるにしたがって血流が増加して、その違和感を痛みとして感じるようです。

対処法は、病気ではありませんので過度な心配はいりません。

ただし、妊娠初期は体も不安定なので、激しい運動を控えたり、ストレスのかかる生活をしないようにすることです。

また、血行不良にならないように、お腹を中心に体を冷やさないことも大切です。

このように、子宮の痛みに関しては様々な症状が起因していることが分かりました。

毎日の生活を送るうえでも、妊娠出産を考えるうえでも、子宮やお腹の痛みを放置するのは良くありません。

また、その他の病気による痛みの場合も考えられます。

まずは自分の体のリズムをつかんだうえで、これまでと違った痛みや耐え難い痛みが続くような時には、早めに専門医に相談することが大切です。