赤ちゃんが逆子と診断されたら、それはそれは心配ですよね。
よくあることではありますが、ずっと逆子のままだと出産にリスクが伴いますからできれば普通の状態に戻ってほしい所です。
妊娠中期までは逆さまになったり戻ったりと位置が安定しませんが後期の段階で逆子だと要注意です。
今回はこの逆子になる原因や、逆子を治す方法についてご紹介します。
1.逆子とは
赤ちゃんのママのお腹の中での位置は通常は頭位が下になった状態が正常なのですが、これが逆さまになって頭位が上になった状態でいる赤ちゃんを逆子と言います。
骨盤位という言い方をすることもあります。
妊娠中期ではまだ赤ちゃんの位置は決まっていないので、半分以上の赤ちゃんはまだ逆子でいることが多いです。
赤ちゃんの頭はかなり重いので、妊娠28週ころまでには自然に重力の影響で頭が下になって逆子が自然に治ってきます。
そして妊娠30週を過ぎると赤ちゃんの体は大きくなるため、動いたり回転しにくくなるので徐々に位置が固定されてきます。
2.逆子になる原因とは
逆子になる原因は様々あります。
ママ側に原因がある場合は、狭骨盤といって骨盤が狭いと逆子になりやすくなります。
特に身長が150センチ以下のママは骨盤も小さいことが多く、分娩形式が帝王切開になる可能性もあります。
また、前置胎盤という胎盤が何らかの原因で出産するときにあまり良くない位置に定着してしまう場合も逆子になりやすいとされています。
更に子宮筋腫があると子宮の容積が狭くなってしまっているので逆子になるケースがよくあります。
羊水の量が多い場合や少なすぎる場合も逆子になりやすいです。
このようにママ側の原因は体のつくりなどにやや異常がある場合に逆子になるケースが多いでしょう。
赤ちゃん側の理由もありますよ。
双子ちゃんや三つ子ちゃんなど、多胎児ではやはり逆子になる確率が高いです。
また、胎児水腫といって、赤ちゃんが水ぶくれ状態になっている場合も逆子になりやすいです。
これらの場合は自然分娩ではなく、大事をとって帝王切開になるケースも多く見られます。
3.逆子ちゃんの胎動とは
通常の赤ちゃんの胎動はママの胃のあたりで、もぞもぞという動きを感じることが多いですが、逆子の場合は、ママの下腹部やへその近くでぎゅーっという感じの胎動を感じます。
膀胱をかなり刺激されますから、尿が近くなったり、恥骨が痛くなったりすることもよくあります。
また、下腹部に激しいけりが入って痛みを感じたり、お腹が張ったような感じにもなりやすいのが特徴です。
4.逆子を治すには逆子体操を
逆子になったら、まずはママが体操をしましょう。
しかしここで大事なのは辛いことはしない、疲れていたりお腹が痛い時、張る時などはやらないというのが前提です。
それでは逆子体操のやり方をご紹介します。
まず、あお向けに寝て、ママの腰の下にクッションやまくらを敷きます。
そのままの姿勢を5~10分程度保ちます。
体がブリッジをしている状態です。
これだけです。
とても簡単ですが、辛い場合は1分程度から始めてみましょう。
また、うつぶせになって、ママのお尻を高く上げた姿勢を保つ方法もあります。
辛くないなら15分くらいその状態をキープしてみてください。
横になってみることで逆子が治る場合もあります。
逆子の状態は検診の時にお医者様に確認してみましょう。
どの方向にママが向いて寝ればいいかなどのアドバイスがもらえることでしょう。
逆子は出来れば妊娠後期には治って欲しい所ですが、お腹が張ったり気分がすぐれない時は、逆子体操はやめて下さい。
ぎりぎりで逆子が自然に治ることもよくありますから、検診の度に先生に相談してみましょう。