「マタニティハイ」という言葉。
若者には浸透しつつある言葉ではないでしょうか。
ですが、年配の方々にはまだ聞き慣れない言葉かもしれません。
マイナスの意味で使われる事が多いこの言葉。
その特徴と注意点を、友人の立場から、ご紹介していきます。
1.エコー写真を見せびらかす
最近の産婦人科では3D画像だけでなく、4D画像を扱う病院も増えてきているようです。
これは妊婦さんにとって、お腹の赤ちゃんの様子を知る事ができる大切な写真です。
ですが、実際見せられた友人はどんな気持ちでしょうか。
決して可愛いとはいえないエコー写真。
正直コメントに困りますよね。
見せてと頼まれれば見せてあげれば良いでしょうが、そうでなければ、身内だけに留めておいた方が良いかもしれません。
2.お腹の成長具合を頻繁にSNSにアップする
これも妊婦さんの気持ちはよく分かります。
自分のお腹がどんどん膨らんでいく様は神秘的な貴重な経験で、写真におさめておきたいという気持ちになるでしょう。
ですが「妊娠◯ヶ月」と、誰でも見る事が出来るSNSにアップする事に、不快な思いをする人もいるかもしれません。
マタニティフォトも同じです。
芸能界では流行っているようですが、これも撮ることは個人の自由ですが、
それをSNSに載せることは、他人への配慮が足りておらず、マタニティハイと言えるでしょう。
3.いつもお腹を撫でている
お腹が膨らみ、周囲に明らかに妊娠さんだと見て分かるのは、安定期を過ぎてからかもしれません。
それでも幸せな妊婦姿にみんなに気付いてもらいたいのか、食事中や電車内、どんなときでも、常にお腹を撫でている友人がいます。
何のアピールかと、少し嫌な気持ちになります。
4.性別に文句ばかり
男の子が一人いる友人が第二子を妊娠。
妊娠が分かった時はとても嬉しそうな友人でしたが、性別がまた男の子だと分かった途端文句ばかり。
「女の子がよかった」「男の子二人も育てる自信がない」と散々です。
不妊治療中の私からすれば、二人も授かった事が奇跡なのに、愚痴だとしてもそれは旦那と二人で話せば良いことで、
他人に言うことではない気がします。
ましてや不妊に悩んでいる私に…。
妊娠前は気遣いのできる優しい友人だっただけに、とても嫌な思いをしました。
5.周りに妊娠を勧める
本人は妊娠して、幸せいっぱいですのでしょう。
「◯◯ちゃんも早く妊娠した方がいいよ」「同級生を産もうよ」と周りに勧めてくる妊婦の友人。
そんな事は分かってますが、実際問題出来ないのです。
未婚の子、不妊に悩む子、病気を治療中の子、様々な状況の子がいる事も分かっているはずなのに、
そんなに無神経な発言ができるのはきっと、マタニティハイのせいですのでしょう。
6.妊娠初期から周囲に報告
妊娠初期といえば何が起こるか分からない時期です。
もちろん健康な赤ちゃんが産まれてきてくれるのが一番ですが、誰もがそうとは限りません。
にも関わらず、妊娠が判明してすぐに周りに報告。
家族や親しい友達だけなら分かりますが、会社の取引先の人やご近所さんにまで報告することは、
妊娠を言いたくて仕方がないようにうつるでしょう。
7.体に良いものを強要する
これまではジャンクフードが大好きだった友人が妊娠。
それを機に食生活にもとても気を使うようになりました。
それ自体はとても良い事ですが、独身の友人にもそれを強要している姿を見てウンザリした経験があります。
仕事をしている独身女性にとって、自分の好きな美味しい物を食べることはストレス発散ができる楽しみのひとつ。
それを「体に悪い」「女性は◯◯を食べた方が良いよ」などといちいち口を挟まれたら嫌な気持ちになりますよね。
8.会話が子供の事だけになる
どんな話をしていても、いつの間にか子供の話になる友人。
お腹に子供がいる間は子供の事ばかり考えているのも仕方ないことかもしれませんが、
せっかく友人と久しぶりに会ったのなら、相手の近況も聞いてあげるほうが良いでしょう。
せっかくのお休みに、自分の事ばかり、というよりもお腹の赤ちゃんの事ばかり聞かされても、しんどくなりますよね。
9.妊婦の大変さを語る
妊娠中はできることも限られ、大変なことも増えます。
妊娠初期は悪阻に苦しみ、やっと悪阻が終わったと思ったら体が重くて思うように動けない、という方も多いでしょう。
ですが冷静に考えれば幸せな事です。
妊娠を望んでいても出来ない人からすると、それも羨ましい事です。
それを愚痴のように延々と聞かされても、どう答えて良いか分からなくなります。
未婚で悩んでいる人、子供になかなか恵まれず不妊治療をしている人、流産を経験した人。
口には出さずともみんな様々な思いを抱えて生きている訳です。
自分の幸せに酔いしれて、周りが少し見えなくなっているマタニティハイ。
その言動が誰かを傷つけているかもしれない事、妊婦さんだからといって何もかも許される訳ではないという事は、
忘れてはいけないように思います。