生理が遅れているし、なんだか気持ちが悪い、もしかしたら・・・
検査薬で調べてみたり、病院に行ってみたら妊娠していた。
自分の体調の変化で妊娠に気づく方は、だいたいこういった感じでしょうか。
この時感じる、吐き気やムカムカ、調子の悪さが、いわゆる「つわり」と呼ばれています。
妊娠にきづくきっかけになったり、妊娠がわかってから「あ?もしかしてこれがつわりかも」と後から現れる人も。
期間も症状も、個人差があり、人によってかなり違いがあるようです。
ですが、つわりが全くない、妊娠中も特に普段と変わらないといった方も、
実は全体の約20パーセントいらっしゃるそうです。
つわりって、無くても大丈夫なの?
つわりがない人には何か特徴があるの?
このような疑問を解消する方法をご紹介します。
1そもそも何故つわりは起きるの?
妊娠したら起こるつわり。
実はつわりが何故あるのか、よくわかっていないのです。
いくつかの有力視されている説がありますが、明確にはなっていません。
妊娠し、赤ちゃんをおなかの中で育てる準備のため、
普段よりも大量に女性ホルモンが分泌されるために、吐き気などの症状が現れるという説。
おなかの赤ちゃんの性別が影響するという説。
女の子の赤ちゃんだと比較的つわりは軽く、男の子だと重いといった話を聞いた事はありませんか?
ママと性別の違う男の子を妊娠すると、身体が受け入れるのに抵抗があり、つわりがひどくなるというものです。
また、おなかの赤ちゃんを守るため、普段よりも過剰な防衛反応が働くのだという説もあります。
匂いに敏感になったり、おなかの赤ちゃんに良くないものを体内に入れないようにしているのではないか?と言う事です。
ですが、それだけでは、つわりの症状の程度や現れ方が人によって違う事、
まして、全くつわりの症状がでない人もいることの説明にはなりませんね。
やはり、つわりのメカニズムはよくわかっていないと言っていいでしょう。
2つわりの症状はどんなもの?
つわりの症状と言って、すぐ思い浮かぶのは、吐き気でしょう。
ムカムカする、気持ち悪い、匂いをかいだだけでもどしてしまう。
特定の食品の匂いが駄目になる人も多いですね。
その他にも、味や食べ物の好みがかわる、酸っぱいものが欲しくなる、
中には食欲が逆に増して、食べ過ぎてしまう「食べづわり」なんてこともあります。
食べ物や匂いに関する症状がわかりやすいのですが、実はその他にも、
湿度や温度に対して反応してしまう、眠気が抜けない、頭痛がするなどといった、
様々な症状が、実はつわりからくるものだということもあります。
「自分はつわりがない」と思っている人も、全くないわけではなく、
実は気づかないうちに、つわりの症状は現れているのかもしれません。
3つわりが軽い、もしくは無くても大丈夫なの?
つわりが思ったよりも軽い、または全くつわりを感じないと、
不安に思う方もいるかもしれませんが、大丈夫、心配しないでください。
つわりが軽い、また全くないからといって、おなかの赤ちゃんに影響があることはありません。
皆さん元気な赤ちゃんを出産されていますし、問題ないでしょう。
しかし、気をつけたいのは、つわりが軽い、または無いことで、妊娠していても無理をしてしまうことです。
つわりがあり、体調が思わしくないと、横になったり休んだりして、身体を気遣うことも多いでしょう。
しかし、つわりも泣く、妊婦さんが元気だと、妊娠している自覚症状が薄れ、
普段と同じように動き回り、身体に無理がかかってしまいがちです。
妊娠初期に無理をしすぎると切迫流産などにもなりかねません。
気をつけることが大事ですね。
また、今までつわりがあったのに、急になくなった場合は受診することをオススメします。
いつの間にかつわりがなくなった、気づいたら平気になっていたのではなく、
何か不自然だと感じるほど、突然つわりがなくなった場合は、稽留流産の可能性もあります。
何かおかしいと思ったら、迷わず受診しましょう。
4つわりが軽い、またはつわりが全くない人の特徴って?
同じつわりの症状でも、人によって感じ方がかわります。
吐き気やむかむか、気持ち悪いといった症状があっても、あまり気にしない人もいれば、
精神的にもなんだか落ち込んでしまって、憂鬱になってしまう人など。
症状の度合いだけではなく、こういった精神面でも、つわりの症状は影響されるのかもしれません。
つわりが軽く感じる、またはつわりが全くないと感じる人は、普段から精神面で強い人、
いわゆる「タフ」な女性、いつまでもクヨクヨしない、落ち込まない、落ち込んでもすぐに立ち直る、
明るく社交的、ストレスを溜めないなど、そういった方が多いようです。
少々のつわりの症状がでていても、気にならない、気にしない、または気づかない、
そういった人が多いという事なのかもしれませんね。
おわりにつわりが軽くてもなくても大丈夫
つわりが重くて、食事がとれない、中には入院されてしまう方もいます。
辛いつわりで、毎日が憂鬱になってしまう、そういった人に比べたら、
つわりが軽い、またつわりが全くない人は幸運なのかもしれません。
軽い、または無いことで悩んだり、心配になったりすることもありませんよ。
ただ、自分の症状が軽い、または無いからといって、他の妊婦さんと比べたり、
気軽にアドバイスしたりするのは気をつけた方がいいですね。
「つわりなんか気にしないで」「気の持ちようで軽くなるわよ」などは、かえって、
つわりで苦しんでいる人には逆効果になる場合もあります。
つわりの症状は人それぞれです。
自分の体調管理には充分注意して、元気な赤ちゃんを迎えられるように過ごしましょう。